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2010/04/16

『助けてください』

「た、助けてください!」
「どうしました?何があったんですか?」

「お、おそ、おそ、襲われそうになったんです!」
「まず落ちついて下さい。誰に襲われました?」

「おいしいカフェオレ!」
「どうしました?」

「ミルクたっぷり!」
「落ちつきましょう」

「怖かった!」
「はい、まずは何があったかゆっくりと」

「あの、えーと、どこから話せばいいか」
「最初から。最初からどうぞ」

「神が『光あれ』と仰りまして」
「もうちょっと最近からお願いできますか」

「春のうららかな日の午後に地元の産婦人科で産まれてですね」
「だいぶ最近になったとは思うんですけど、もっともっと。もっと最近から」

「あの、うちのおじいちゃんの脳みそのプラグをHONDA製の家庭用ロボットが間違って抜いちゃって」
「行き過ぎです、それ未来の話でしょう。もうちょっと戻って、ついさっきのことからお願いできます?」

「あの、あの、お湯を沸かしてたんです」
「はい。お湯を沸かしていたのはどこでですか?」

「私の部屋でです」
「わかりました、続けて。お湯を沸かしてどうしました?」

「まず、マグカップを取りだしまして」
「どんなマグカップ?」

「クマちゃん、クマちゃんの描いてあるマグカップです」
「かわいい?」

「はい、かわいいクマちゃん」
「わかりました、続けて。それから?」

「インスタントコーヒーをカップに入れて」
「それはネスカフェ?」

「え、あの、ブレンディです」
「なるほど、ブレンディ。AGF派ですか?」

「派というか、あの、セールしてたもので、つい」
「なるほど。ということは、いつもはネスカフェ?」

「あの、いつもはキーコーヒー、かな」
「なるほど。それから何があったんですか?」

「それから、あの、お湯が沸いたのでコーヒーにお湯をそそいで」
「なるほど」

「そこにミルクをたっぷり・・・ミルク!たっぷり!」
「そこだ!そこで何かが起こったんですね?」

「そこで急に部屋に男が入ってきて・・・襲われそうになったんです!」
「そこであなたはどうしたんです?」

「必死で逃げてきました!助けてください!」
「あそこの信号右に曲がったら派出所あるから」

「はい!」
「急いでそこ行って。もういっかい最初からお巡りさんに説明してあげて」

「わかりました」
「俺はミュージックステーション始まるまえに帰らなくちゃだから」

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