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2009/02/05

【インタビュー】テイスト・オブ・ユア・パンツ

 テイスト・オブ・ユア・パンツ(以下 TOYP)がデビューした当時、既にロックミュージックは干からびて死んでいた。ロックは遠い昔に若者だった者たちが栄光の時代を振り返るためだけに聴いているものでしかなかった。今現在の状況を冷静に見れば、彼らはその状況を救ってみせたといえる。

 当時、音楽評論家達は「あんなものはただの不協和音にすぎない。まして音楽かどうかさえわからない」という者が多数をしめていた。「彼らこそ新しい時代のロックだ」と熱狂的に支持したのはストリートにいる大勢の若者達だけだった。

 「俺たちが本当にロックを生き返らせたのかはわからない。でも救世主って呼ばれるのも最近は慣れてきたよ」とトオルは笑いながら言う。今や彼らの曲が聞こえてこない日はない。この騒がしい街のどこからかアツヤの鼻にかかった歌声は聞こえてくる。それはラジオから、誰かのカーステレオから、あなたの耳にささったイヤホンから、それは音が鳴ることを許されたあらゆる場所で聞こえてくる。

 TOYPの前作『このアルバムが100万枚売れなかったらみんな死ぬ』は18万枚も売れたヒット作になった。「そこまで意外なことじゃない」とナツコは言う。「最近の音楽って理屈で作り出された曲ばかり。みんな飽き飽きしていたのよ。私たちは理屈で音楽を作ったわけじゃない」

 アツヤとトオルは同じ中学に通っていた。今では信じられないことだが、当時の彼らは仲が良かったという。アツヤはこう言う。「トオルがボーカルをやってくれって言ってきたんだ。俺以外に友人がいなかったのさ」トオルはこう反論する。「友達がいなかったのはあいつの方さ。あいつは人と話すよりもゴミ箱に向かって喋ってた方が多いんだから」

 どうしてそんな彼をバンドに誘う気になったのか。「校歌を歌わされるだろ?あいつはいつもバカでかい声で歌ってた。だから歌が好きだろうと思って。ホントは誰でもよかったんだ」その後は同級生たちと『SHAZNA』のコピーバンドを組む。「当時のドラムが好きだったからだ。それ以上の理由はないよ、ホントだ。次の話題にうつろう」

 彼らは高校にあがると『ひとんちの匂いがする』というバンド名で「ヘビの子供を産んだ嫁」、「カニバリズム健康法」などのオリジナル曲を演奏するようになっていた。ナツコは当時の思い出を語ってくれた。「楽器店のメンバー募集を見たことがあってバンド名を覚えてたの。あまりにもオカルティックな文字で書かれていたから印象的だった」そのときのナツコは他のバンドに在籍していたという。

 しばらくして彼女は地元のライブハウスで彼らと競演することになる。「舞台裏から演奏を見てたんだけど、ホントに気持ち悪かった。でも一曲だけとてもとても美しい曲があったの。その後でギターに誘われたんだけど、OKを出した理由はきっとその曲を覚えていたからね」その曲は彼らのメジャー1stアルバム『このアルバムが一億枚売れなかったらみんな死ぬ』に「マライア・キャリーのものまね」というタイトルで収録されている。

 その頃、のちにこのバンドのドラムを担当することになるシゲルは大学の社会学部にいた。「ドラムは子供の頃からやってたんだけど、プロのドラマーになるよりは援助交際やブルセラの専門家になろうと思ってたんだ」しかし、彼は入学から1年もせず懲役3年の実刑判決を受けた。「とにかく木の棒で人の頭を引っぱたくのが好きだった。あの時の俺はどうかしてたのさ」と彼は当時を振り返る。

 シゲルは服役を終えた後、ナツコが加わりバンド名を『ドラム募集中』に変えた彼らのライブを見にいった。「みなさん、盛り上がってますか?ドラム募集中です」と言った彼らにシゲルは演奏が終わってすぐに自分をバンドに入れてくれと売り込みにいったのだという。「感じたんだ、俺がやるべきことはこいつらと音楽をやることなんだって」バンドは彼を新しいドラマーとして迎えいれた。

 「当時のドラムがどうなったか?わからないんだ。シゲルが当時のドラムとふたりだけにしてくれって言われたから俺たちは楽屋の外に出た。部屋に戻った時には当時のドラムがいなかった、それだけさ。本当にそれだけだよ」真相はメンバーにもわからないのだという。「たまにあっちの弁護士から連絡が来るけど、だいたい居留守をつかってごまかしてるんだ。この話は内緒にしておいてくれよ」とシゲルは言う。

 その後、彼らはレコード会社にデモテープを送り、見事にプロのミュージシャンとしてデビューする。バンド名も今のテイスト・オブ・ユア・パンツに改めた。しかし、デビュー作となったラブソング『赤坂サカスのそばにいるらしいよ』はほとんど話題にはならなかった。「青山テルマの曲のコードやメロディをそのまま使ってみたんだけど、ダメだったね」

 今回のインタビューで私は次回作に収録されるという楽曲を世界でもっとも早く聴かせてもらうことができた。今までのTOYPからはイメージが変わている。そのことについてアツヤはこう言う。「どんな曲でもTOYPの曲にはTOYPの遺伝子が組み込まれてる。どんな曲も『ああ、この曲はまぎれもなく俺たちが作ったものだ』と思えるんだ」「どんな場所でどんな体位でセックスしようとも、生まれてくる子供は親の遺伝子を受け継いでいるのよ」とナツコが付け加える。

 シングル候補だという楽曲の歌詞をここに掲載することも彼らはこころよく了承してくれた。これからもTOYPの快進撃はまだまだ続きそうだ。

『性病』
作詞:アツヤ 作曲:ナツコ

お前がもう少し巨乳だったら
俺のエノキダケを挟んでみたい
俺は深刻な病気だけど愛があるんだ
愛こそがすべてなのさ

色とか形とか気にしちゃダメさ(ダメさ)
愛に形はありゃしない(そうさ)

舞茸みたいになる病気(マイタケぃイェイ)
舞茸みたいになる病気(マイタケぃイェイ)

色とか形とか気にしちゃダメさ(ダメさ)
愛に形はありゃしない(そうさ)

色んな形がある
思ってる以上にある
本当にヤバい病気らしい
けっこうビビってる

舞茸みたいになる病気(マイタケぃイェイ)
舞茸みたいになる病気(マイタケぃイェイ)

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