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2008/10/06

アキオくんの『触ってはいけないもの』。

「今日はいい天気だなー。そうだ、お散歩に行こう」

アキオくんはあまりに天気がよかったのでお散歩に行くことにしました。アキオくんはパパとママと一緒に行こうと思ったのですが、パパとママはベッドで濃密な(武藤VS高田を彷彿とさせる)プロレスごっこしていてとても忙しそうだったので黙って出かけました。

「おや?これは何だろう?」

アキオくんが楽しくお散歩をしているとその途中でおかしなお店を見つけました。なんの変哲もない普通のお店なのですが看板がなくてどこかおかしな雰囲気なのです。それにそのお店の壁にはA4サイズの紙が何枚も何枚も張られ、そこには汚いなぐり書きの文字でこう書かれていたのです。

『これに絶対に触るな!絶対だぞ!』
『触った者は5万円を払ってもらう!』
『触ったら警察に通報するぞ(笑)!』

アキオくん不思議でした。その張り紙には『触るな』と書いてあるのに、何に触ってはいけないのかがまったく書かれていないのです。これでは『触ってはいけないもの』にうっかり触ってしまったら『罰金5万円』を払わされたあげくに『警察に通報』されてしまいます。

「何に触ったらいけないんだろう?」

アキオくんはいったい何に触ってはいけないのか考えることにしました。辺りを見渡しても『触ってはいけない』ようなものは見当たりません。あるのはそのお店と雑居ビル、あとは民家と電信柱、そしてジュースの自販機とほぼ裸のお姉さん、そして遠くに見える安さの殿堂ドン・キホーテくらいです。そこでアキオくんは思いつきました。

「もしかするとこれはクイズなのかも。知恵くらべしようってことだな」

アキオくんはこの勝負にいっちょのってみることにしました。脳みそに刺激を与えるのはとてもいいことだと茂木健一郎先生が言っていたのを思い出したのです。しかしアキオくんはいつまで考えてみても『触ってはいけないもの』の答えは導き出すことができません。そこでアキオくんは仕方なくほぼ裸のお姉さんにたずねてみることにしました。

「ねぇねぇお姉さん。何に触ったらいけないの?」
「ごマンYEN」

アキオくんは一瞬このお姉さんが何を言っているのか理解出来ませんでした。しかし、すぐに「5万円」と言ったのだと気が付きました。しかしアキオくんはこの会話が成立していないことに腹を立てました。アキオくんは『触ってはいけないもの』が何なのかについて聞きたかったからです。

「5万円はわかってるよ。だってここに書いてあるもの。それは『罰金』でしょ?ボクが聞きたいのは『触ってはいけないもの』のことだよ。お姉さんは『触ってはいけないもの』が何だか知ってる?」
「ホンバンは10」

アキオくんはこのお姉さんじゃお話にならないと思いました。きっとこのお姉さんは外国からきて間もないのでしょう。だからまだ日本語がうまく出来ないのです。アキオくんはそれじゃあ会話にならなくても無理もないと理解してあげることにしました。しょうがないのでアキオくんは日本語ができる人を連れてきてくれるように頼みました。

「あー、なるほどね。じゃあ、ちょっと上の人を呼んでくれるかな?」
「anal?ソレモ10でイイヨ」
「違う違う、んーと、can you えー、bring、あー、your boss?」
「boss?ah...OK」

アキオくんは自分のつたない英語でも言葉が通じたことがうれしくてたまりませんでした。やったね、アキオくん。お姉さんはそのお店の中に入って奥で誰かと話しているようでした。やっと『触ってはいけないもの』の答えがわかるとウキウキです。しばらくするとサングラスをかけて派手なYシャツをザックリ胸まで開けている怖そうなおじさんが出てきました。

「だぁテメーはぁ、コラぁ。あ?」
「この『触ってはいけないもの』の答えはなんですか?」
「何か文句でもあんのかよ?」
「答えが知りたいだけなんです」
「テメー客じゃねぇんだろぅ?さっさと帰れや」
「でも答えが知りたいんです。わからないので教えてください」
「しつこいんだよ、テメー!」
「うわぁ」

バキィッ!

なんということでしょう、アキオくんは怖そうなおじさんに殴られてしまいました。アキオくんはビックリしてその場から逃げ出しました。遠くで「二度と来るんじゃねぇぞボケェ」と聞こえた気がしました。ボクは答えが知りたかっただけなのに、どうして殴られなくちゃいけないのかとアキオくんは逃げ込んだ安さの殿堂ドン・キホーテの店内で強く思いました。

「もうあのクイズのことは忘れよう」

アキオくんは『ミラクルショッピング ~ドン・キホーテのテーマ~』を聴きながらさっきのことはなかったことにしようとしました。とりあえず可愛らしいフワフワしてるスリッパや、折りたたみ自転車、グイングイン動くいやらしいバイブなどを見ながら気を落ち着かせようと思いました。でも、どうしてもさっきの出来事を忘れることが出来ず、あのお店を遠くからこっそりと観察することにしました。

「何も殴ることないじゃないか・・・」

しばらく観察を続けていると、あの店にパトカーがやってきてあのお姉さんと怖そうなおじさんはしょっぴかれてしまいました。あの人たちはきっと『触ってはいけないもの』に触ってしまったから警察に通報されたんだとアキオくんは思いました。というかアキオくんが通報しました。殴られたので慰謝料5万円ふっかけたらもらえました。でもアキオくんは結局『触ってはいけないもの』が最後まで何だかわかりませんでした。

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