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2012/01/30

車椅子さん。

 ある店で、だだっ広いのにガラガラの駐車場を眺めながら缶コーヒーを飲んでいると、人生なにをどうしてどう仕事すると買えるようになるのかわからない高級外車が思いっきり障害者専用駐車場(なんか青くて車椅子の記号が書いてあるところ)にグワーンと堂々と駐車するのを見て「うわぁ、これだけ駐車場ガラガラなのに入口に近いってだけでそこに停めちゃうのか。高級車に乗っていてもモラルやデリカシーがない人ってのはちょっとなぁ」と思っていたら車のドアが開いて中から車椅子がガチャガチャーンと出てきて高級外車から車椅子に器用に乗り換えた足の無いお兄さんがクルクルクルクルと店の中に入っていくのを見て「うわぁ」と俺は言葉を失いましたとさ。

 さて、なんで俺は言葉を失ってしまったのだろう。いや、聾唖って意味じゃなくて。たぶん無意識に自分が障害者を差別していたことに気がついたからだろう。障害者ってのは高級外車になんか乗らないし、っていうかそもそもそんなもの買える金ないから乗れないし、どっちかっていうと「お金はないし足もないけど、わたし幸せだよ」と三丁目の夕日の小雪っぽく(ごめん映画は見てない。予告編で見ただけ)自分を慰めつつ受け止めつつ、比較的細々とした生活を送っているものだと決めてかかっていた。

 「このご時世でも高級外車に乗れるほどのビジネスセンスを持っていること」と「足が不自由ということ」はまったく何の関係もないのに、こっちで勝手に連結させていた。どうせならその高級外車の中から悪そうなジャージの兄ちゃんがふてぶてしく現れて、たぶん高いんだろうけどセンスのかけらもないようなダサい靴を履いて(ヘタするとキティちゃんサンダルで)テクテクと店の中に入っていってくれた方が「この世の中はシンプルだ。俺もホストになってその世界のノウハウを学んでからキャバクラを経営すればよかった」とスッキリ出来たような気がする。できれば障害者の人はもうちょっと安そうな車に乗ってくれないかな、などと根本的に間違った答えさえ出しそうになった。

 車椅子さんの家がもともと金持ちなだけって線はまだ消さないけど。

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