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2010/08/02

開かずのトビラ

「開かずの扉?そんなものがあるの?」
「そうなの。どうやっても開かないのよ」
「内側から鍵がかかっているとか?」
「わからない。とにかくビクともしない扉なの」
「何年くらい開けてないんだい?」
「30年くらい」
「そんなにかい?僕らが生まれる前からじゃないか」
「そうなの。私、どうしても開けてみたいの」
「わかった、俺が開けてみせるよ」
「ありがとう」
「君のためなら何でもするさ」

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「開いたぞ!」
「スゴイ!本当に開いたわ!」
「でも部屋の中が真っ暗だな。電気もないみたいだ」
「わたし怖いわ。中に入って様子を見てきてくれない?」
「わかった。君はここで少し待っててくれ」
「気をつけてね」

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「扉の向こうに旦那さんがいる?」
「ええ。扉を開けて部屋に入ってから3日も出てこないの」
「うーん」
「早く彼を助けてあげて」
「そんなこと言ったって扉なんかないじゃないか」
「あなた扉が見えないの?」
「奥さん、あんた頭だいじょうぶかい?」
「そんな・・・」
「扉をドリルで壊すって注文だったけど、どうする?」
「じゃあ、この壁を壊してちょうだい」
「この壁を壊すんだな?本当にいいのかい?」
「ええ。お願いするわ。」

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壊した壁の向こうには小さな部屋が存在していた。その部屋の中に数十年前にミイラ化した男性の遺体がひとつ。服装や歯型など調べた結果その遺体は彼女が3日前に部屋に入ったと主張する男性であることがわかった。

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